「寿し安」は網走の竜宮城
網走で海の幸を堪能する!
寿し安
運転手さんに教えていただいたままに「寿し安」に到着!
中に入ると、年季は入っているけれど小綺麗な店内でした。
お座敷もありましが、僕はカウンターに座らせてもらいました。
あれ?
よく考えてみると廻らない寿司屋にひとりで入るのって初めてじゃないか?
網走という見知らぬ土地で寿司屋のカウンターで食事をするなんて
僕も大人になったもんです。
サッポロクラシック
なにはともあれ、まずは飲みましょう。
北海道限定ビール「サッポロクラシック」です。
このビールは北海道内のコンビニでも購入ができます。
サッパリとした口当たりで僕は気に入って自宅でも飲んでいました。
すると僕の目の前におじいちゃん寿司職人さん(以下、勝手に「おやっさん」と呼ばせていただきます)がいらっしゃいました。
お年こそめされていますが、キビキビとした所作の美しさがあります。
この道、数十年の職人という趣が感じられました。
僕はおやっさんに「網走でこそ食べられる美味しいものを食べたいです」と伝えると、
おやっさんはいろいろな珍味を出してくださいました。
海老の頭の塩辛とイカの肝のみそ漬け
海老の頭の部分をあつめて塩辛にしています。
僕は普段、塩辛とかイカ肝とかは自分から好んで食べることは一切ないのですが、
旅というものは不思議なもので、非日常の高揚感が食欲の方向性まで変えてしまいます。
ビールとの相性が抜群。
どちらとも、美味しかったです。
豆腐のみそ漬け
味噌の風味はもちろんあるのですが、そもそもの豆腐自体がクリームチーズのような食感と味わいでびっくりしました。豆腐ってこんなに甘いの!?
メンメのから揚げ
メンメとはキンキのことです。網走の方ではメンメと呼ぶそうです。
そのメンメを豪快に一匹まるまる揚げちゃいました。
揚げたてサクサクして、中から魚のジューシーな脂がじわっと溢れてきます。
びっくりするほど美味しかった。
まるごとフライにしているので背骨も頭もサクサク食べられます。
結局、本当にまるごと全部食べてしまいました。
魚をこんな風に食べるなんて初めての体験でした。
しかもこれでお値段1000円。
銀座とかでこれ食ったら、いくらすんねん。
タコの卵
タコの卵だそうです。こんな感じなんですね。知らなかった。
見た通り、ズルズルした食感です。
お箸ではすくいづらく、お味的には僕の拙い味覚レベルではたどり着けないレベルの高い逸品でした。
蟹の内子
蟹の内子とは蟹の甲羅の中にある卵巣だそうです。
すごいな…。知らなかったですぽよ。
蟹の外子
蟹の外子とは蟹の腹部にある卵巣だそうです。
卵巣が二カ所にあるんですか。
蟹の体内ってどうなってんだ。
そしてそれを食おうって最初に思った人間はクレイジーですぽよ。
メンメの頭の煮つけ
甘じょっぱいつゆにしっかり漬けられたメンメの頭です。
どこを食べればいいのか迷いましたが、意外と肉の部分ありました。
そもそものメンメの素材自体が美味しいから、これも美味しいです。
たまねぎの味噌漬け
豆腐に続く味噌漬けシリーズ第二弾。
シャキシャキとした北海道産玉ねぎが先ほどのメンメの後味をサッパリさせてくれます。
漬物ですが、みずみずしく新鮮でした。
クジラの握り
網走の想い出の中で神田的にはこれが一番印象的でした。
ミンク鯨の握りです。
食感としては牛肉に似ています。
;牛も鯨もおなじ哺乳類ですからね。そりゃ食感も似てきますよね。
網走で捕れた鯨を網走で食べられただけで網走に来た価値がありました。
流氷ドラフト
定番ビール・サッポロドラフトの次は、飛び道具系ビール。流氷ドラフト。
オホーツク海の流氷を原料に使用しているビールです。
ぼくはこのビールを以前から知っていまして、東京でも取り寄せて飲んでいました。
当然、この青色は人工着色でしょうが斬新ですよね。
フォトジェニックな青いビールでございます。お味はさっぱり飲みやすいです。
オホーツク海鮮丼
網走ディナーのフィナーレを飾るのはこちらです。「オホーツク海鮮丼」(2500円)
地元の港で水揚げされた海の幸たちが丼の中で踊っております。
ここは竜宮城でしょうか。
わさびの隣に鎮座する白身はおなじみの「メンメ」でございますよ。
貝ひものお吸い物
海鮮丼と一緒に出てきましたのはお吸い物です。
暖かいお汁ものはなんだかホッとしますね。
コリコリとした歯ごたえの貝ひもも噛みしめるごとにアミノ酸がにじみ出て来ます。
うまみたっぷりです。
網走ディナーはこんな感じでした!
お会計はこんなに豪華でUnder7000円でした。
ありがとう網走
食に感動することは日々の生活の中でも、まぁまぁありますが
今回のこの食事は僕の中でかなり感動的でした。
今まで食べたことのないものをたくさんいただかせていただきまして、
貴重な経験をさせていただいたと思っています。
寿し安さん、おやっさん、ごちそうさまでした。
そして寿し安を紹介してくださったバス運転手さん、ありがとうございました。
旅は未知との出逢いによって見える世界を広げてくれることに醍醐味があるのだなぁ。
そんなことを想いながら、僕は夜行バスで網走をあとにしたのでした。