本土最北端の宗谷岬へ行く!
日本の本土・最北端への旅
北海道に来たのであれば
やはり本土最北端の宗谷岬に行きたいですよね~
「やっぱり男たるものてっぺんを目指すっきゃないんじゃい!」
と訳のわからないことを言いながら次は宗谷岬へ向かうことにしました。
札幌から宗谷岬までの距離
はい、では今回もまず地理のお勉強から始めましょう。
札幌から宗谷岬のある稚内市までは約320kmです。東京~仙台より遠い距離です。
稚内市ってどんな所?
地図でいうとこんな形をしています。
稚内市は西は日本海、北は宗谷湾・宗谷海峡、東はオホーツク海に面しており、南北約39 km、東西約38 km、面積は約761.49 km²ある[2]。宗谷岬からサハリン州のクリリオン岬(旧称西能登呂岬)までは約43 kmの距離にあり[1]、日本国内で最も樺太(サハリン島)に近い。最北端は宗谷岬北西にある弁天島(北緯45度31分35秒、東経141度55分09秒であり[3])、現時点での日本国が実効支配する国土の最北端になっている[注 1] 。地勢は南北に縦走する2本の丘陵性山地、これらの中間と両端に発達する低地帯からなる[2]。東側の脊梁山地は「宗谷丘陵」と呼ばれており、周氷河地形を形成し「宗谷丘陵の周氷河地形」として「北海道遺産」に選定されている[4]。西側の丘陵帯と日本海との間にある低地帯は砂丘と湿地であり、「利尻礼文サロベツ国立公園」の一部になっている (wikipediaより抜粋)
札幌から宗谷岬までの行き方
札幌から稚内市に「都市間バス」で入って、
往復で11300円でした!
では行くぞ!…しかし…。
札幌23時発の深夜バスに乗り込んで札幌からGO!!
寝て起きれば稚内市に到着だなぁ~。
と思い、ワクワクしながら就寝。
それから、どのくらい時間が経ったでしょうか。
夢の中にいる僕の耳に、急にバスの運転手さんからのアナウンスが聴こえてきました。
「お客様にお伝えいたします。本日の稚内市行きのバスでございますが悪天候の影響により、国道が封鎖されておりますので、今から札幌の方へ引き返します。」
「えぇ~!?」
目ぇ覚めましたよ。本当に。
本州では考えられないですよね。
それだけ冬の北海道の天候は過酷なわけです。
てなわけで札幌に舞い戻って参りました。
(もちろんバス料金は返金されました)
こうして宗谷岬へのファーストアタックは自然の猛威によって妨げられたのでした…。
宗谷岬へのセカンドアタック
人生はドラマじゃないんだ。筋書き通りになんて行くはずないんだぜ。
失敗したらやり直せばいいじゃないか。 -神田怜鴎―
…というわけで次の日の深夜バスで再度、宗谷岬へ向かいました。
昨夜と同じ時間のバスに乗り込み、
稚内へ到着することを祈りながら就寝。
深い眠りについて、目を覚ますと
そこは日本最北端の都市「稚内市」でした。
セカンドアタックは成功。
オーケーオーケー。
しかし降りたかった「稚内駅前バスターミナル」ではなくて
「ハートランドフェリー乗り場」まで来てしまいました…!
ハートランドフェリーは利尻島や礼文島に向かうフェリー乗り場です。
うっかり寝過ごしてしまいました。
ハートランドフェリーの方に訊いてみると、
稚内駅まで徒歩10分くらいだそうでちょっと安心しました。
では稚内駅まで歩いていこうと思い、
空を見上げると、まず、その美しさに驚きました。
まるでオーロラの様な艶やかな色彩。
なんか海外みたい…!
調べてみると、北海道の気候帯は本州と違って「冷帯」に属します。
「冷帯」とは「亜寒帯」とも言い、アルプスやアラスカと同じです。
そりゃ東京の空とは違いますよね。
だって気候帯が違うんだもん。
そこから気合で雪の中をザクザク進んで行き
なんとか稚内駅に到着。ふぃー。
さて、ここから市営バスに乗り換えて宗谷岬へ移動ということになるのですが
宗谷岬に向かう始発バスまで、まだ時間があります。
ですので、宗谷岬に向かう前に
宗谷とは反対側に位置する「ノシャップ岬」に行ってみることにしました。
まず「ノシャップ岬」まで行って、
まずはノシャップ岬へ行こう!
はい、ではここで今一度、地図で確認です。
ノシャップ岬は稚内市の角になっている短い方の岬です。
早朝の市営バスに揺られて「ノシャップ岬」へ向かいます。
料金は片道220円。
バスの乗客は僕一人でした。
貸し切り状態のバスの中は心地よかった。
バスから降りると、昨夜の吹雪一過。晴れ。
誰もまだ踏んでいない綺麗な雪景色でした。
妙に静まり返っている早朝の町。
ふと電信柱の住所を見ると「ノシャップ岬」と書いてあります。
日本の公共の看板がカタカナ表記で書いてあるのを見て
なんだか不思議な世界に紛れ込んだような錯覚を得て、
非常にミステリアスな気分になりました。
町の建物を見ると、どことなく日本っぽくない。
ロシアっぽい建物のような…そんな感じがする…。
遠くから激しく深い波の音が聴こえてきます…。
なんか…怖いな…。
それでも歩みを止めず、波の音がする方へ
新しい雪を踏みしめながら前に進んで行きます。
少しずつ少しずつ、波の音が大きくなってきます。
海風のせいで向かってくる風もどんどん寒くなってきます。
手袋をしているのに指の先の感覚がなくなってきました。
自動販売機があったので、急いで缶コーヒーを購入。
これで指の先を温めながら、そしてなんとかノシャップ岬へ進みます。
ノシャップ岬へ到着
視界に広がるオホーツク海。
波の音と海鳥たちの鳴き声だけが静かにうめき声をあげているように感じました。
ここにはオホーツク海と自分しかいません。
厳しく吹きつけてくる海風が痛い。
僕はけしてこの場所に歓迎されている感じではないなぁ…。
自然に対しての「畏怖」の感情を味わいながら、
感覚のない指先でなんとかカメラで撮影してきました。
なんかこわかったです。僕はそそくさとノシャップ岬を立ち去りました。
FreeWi-Fiなんだ…。Wakkanai.
ノシャップ岬の近くの神社にお参り。
雪が積もりすぎて敷地内へ入れなかったので、外から手を合わせました。
さて、稚内駅前まで戻って
行きましょう。いざ。宗谷岬へ。